洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧ペンネーム・敏宮龍一)によるブログ。

このところ、“決める人”多くないですか?

どうも。最初に言っておきますが、今回のタイトルで“決める人”と書いていますが、ヤバい薬のことではありません。薬よりも、もっとヤバいことです・・・(-_-;

既にご存知と思いますが、一昨日(23日)の夜から、大阪府で自殺した高校生とぶつかった女性の大学生が、昨日(24日)の午後に亡くなったという報道がありました。
どうも“道連れ”にされてしまったみたいです(T_T)
www.news24.jp

 今月19日に「赤い公園」のメンバーの訃報を聞いて、そう日にちも経っていませんが、この数ヶ月の間に日本中で起こっている自殺報道の数の多さには、地頭の悪い私でも、この状況を異常に感じてしまいます(>_<;)

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 かつての名曲の中に「都会では自殺する若者が増えている」という歌詞の歌がありましたが、最近の情報を観ていると若過ぎるような気がします。

なんでも、厚生労働省から調査を頼まれた「いのち支える自殺対策推進センター」の報告によると、今年7月から日本中で自殺(“自決”という言い方もありますが・・・。)を“決める”人が増えていて、最も多いのは女性だったそうです。
決めてしまった要因には・・・
新型コロナの影響で*1様々な不安が膨らみまくってしまい、女性にかかる負担が限界を超えたからとか、*2あの人の後を追っちゃった人もいたからだそうです(死亡報道から数日は、日本中の精神科医や心理学者の方々がテレビやネットなどを通して「後を追うようなことをしないで!」と何度も言っていたんですけどねぇ(-_-;;)。

www3.nhk.or.jp自殺を“決めた”のは大人ばかりではありません。
文部科学省の最近の調査では、小中高生の自殺が2年連続で300人を超えていたことが判明したそうです。

その数字の内訳は・・・
自殺した小学生4人、自殺した中学生91人、自殺した高校生222人。

自殺した小中高生の性別は・・・
男子が206人、女子が111人。

しかし、自殺の要因についての回答には、個人的に「?」となってしまいました。
「家庭の不和」33人、「進路の問題」32人、「父母などの叱責」31人、「いじめ」10人などという、ある意味、自殺の要因の“お約束”もありましたが(不謹慎な発言?)、
今回の文部科学省の調査での自殺の要因で最も多かったのは・・・
「不明」188人。
日本中の小中高からの回答の多くが「不明」だったそうです。
・・・ですが、こんな回答はアリなのでしょうか?この回答の仕方を観て、今どきの小中高は、真実を安全に言えないところなんだなという事はよく解りました。

www3.nhk.or.jp

 「いのち支える自殺対策推進センター」清水康之代表によると・・・
「今後も自殺者が増加するおそれがある。自殺を防ぐ特効薬はなく、悩みを抱えている一人一人への対策が必要だ」

最近は、NPOによる自殺電話相談やSNSによる相談の利用者が多く、利用者が集まりすぎて、毎日、相談用の回線がパンク寸前になっているそうです。
この問題の緩和などのために、厚生労働省は全国の支援団体や自治体の相談体制を強化するため、相談員を増やす費用などを含むおよそ26億円を2021年度予算の概算要求に盛り込む・・・とのです。

なお厚生労働省のほうでも、現在、自殺相談などに関する情報を公開しているので、お心当たりのある方は是非クリックしてみてくださいm(_)m

shienjoho.go.jp

*1:例えば、外出自粛している間に夫からの暴力や暴言がひどくなった、ストレスがたまって子どもに手をあげてしまったといった悩みなど。

*2:昔から、有名な芸能人の死亡報道やグループ解散が原因で“決める人”はよくいたけれど・・・。

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