洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧ペンネーム・敏宮龍一)によるブログ。

『ある山下テツローの場合』→第15.5話

第15.5話:ゴミ拾い中の疑問、ある深夜の決心、健康診断の日・・・の補足

 本来この「第○.5話」となっているエピソードは、『ある山下テツローの場合』の各エピソードの更なる補足情報や編集作業中のウラ話などがあった場合に掲載するものであるが、今回は、第6話から第15話までに掲載した挿絵の事について適当に書こうと思う。

第6話の挿絵・・・
1つめの挿絵は、私自身がサラリーマン経験やデスクワークをしたことが無いので、かつての日本のテレビドラマや電話応対のマナーを調べて、どうにかそれっぽくなるように吹き出しとコマを埋めた。
2つめの挿絵は、私が数年前に近所の市役所で体験したことを基に、人物を変えて描いたもの。
4つめの挿絵は、 昔、都内のあるデパートの片隅で見かけた光景を基に描いたものである。
3つめと5つめの挿絵は、単なる想像である。co062c54.hateblo.jp

第7話の挿絵・・・
1つめの挿絵は、2000年代当時の中野ブロードウェイの門構えの写真を基に描いたものと、私が過去に観た、中野ブロードウェイ内にあった、あるまんだらけの系列店舗の記憶を基に描いたイメージをくっつけたものである。
2つめと3つめの挿絵は、心身的に最も調子が悪かった、2021年の5月某日に描いたものである・・・。
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第8話の挿絵・・・
1つめの挿絵に描いているイチゴ大福と雛あられのイメージは、2000年代後半から現在まで続いているスタイルを基にしている。
2つめの挿絵は、東京都福生市にある“彼”がいた葬儀社のホールが、ネット上で公開している情報を基に描いたイメージに、“彼”と人物などを加えたものである。
3つめの挿絵は、新宿スバルビルの地下にある、「新宿の目」を基に描いたものだが、もう少し改良の余地がありそうだ・・・。
4つめの挿絵に出てくる理容店は、撮影と模写NGのため、私の想像で描いている。
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第9話の挿絵・・・
1つめの挿絵は、2000年代まであったJR吉祥寺駅の看板のイメージと、現在も営業している某老舗クレープ店の看板とクレープのイメージと、今は亡きユザワヤ吉祥寺店の一部のイメージをまとめたものである。
ちなみに、第9話からは“彼”の髪型の描き方とカラーリングの仕方などを少し変えている。これは、第8話の終わりのところで、“彼”がパートナーと理容店へ行った話があったためである。些細な変化でしかないが・・・。
2つめの挿絵は、2000年代から2010年代のJR青梅駅のホーム内のイメージの一部と、青梅市の鉄道公園へ向かう道中にある登り坂を合わせたものである。
第3話の挿絵と4つめの挿絵にも描いたNさんだが、私自身、Nさんのお姿を観たことが無い。そのため、生前に“彼”から聴いたNさんの話から、(全然似ていないが、)俳優の西田敏行さんのお姿を基にして描いている。
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第10話の挿絵・・・
1つめの挿絵だが、1コマ目に描いたコントについては第10.5話を参照していただきたい。それ以外のコマだが、“彼”のパートナーが観ているのは『会社四季報』という、年に4回発行される、東京証券取引所や大阪取引所に上場している企業の情報をまとめた本。主に、金融業界で働く人や株取引をしている人が読んでいることが多いというが、一部の就活生も入社したい企業選びの参考資料として読んでいるらしい。現在は、本のほかに、パソコンやスマホで読めるオンライン版もあるという。
2つめの挿絵は、実は2020年のある日に、この『ある山下テツローの場合』を再開する記念として描いた線画に、2021年6月にデジタルペイントで色を着けたものである。ちなみに、“彼”の服装は、序章の挿絵の中にも出てくる写真の“彼”が着ている服を基にしている。
3つめの挿絵は、ネット上にある一部のパチンコファンがSNSやブログで公開している福生市の「タンポポ」の外観や店内を撮影した写真を基に描いたものである。なお、「タンポポ」の事については第10.5話を参照していただきたい・・・。co062c54.hateblo.jp

第11話の挿絵で描いたのは、昭和記念公園の中にある、地元民には有名だという、ある桜スポットの情報を基にしたものである。
果たして、気づいた人はいるのだろうか?

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第12話の挿絵は・・・
1つめの挿絵は、“彼”が遺したテキストに書かれていた、東京・新橋にある大学病院の建物の一部の写真などを基にしたイメージである。
2つめの挿絵は、東京・新橋駅周辺にある、東京タワーが見える公園の一部を基にしたものである。ただ、私の目に障害があるのもあって、タワーやビル群などの描写方法に気を遣えなかった・・・。
3つめの挿絵は、Nさんの定年退職のシーンを想像したものである。ちなみに、“彼”がNさんに言った挨拶は、近年の日本のビジネスマナーを参考に書いたもの。それにしても、定年退職をする人に向けての挨拶があるなんて、知らなかった・・・。
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第13話の挿絵・・・
1つめと2つめの挿絵には、特段目立つような物は無い。だが、“彼”が胸につけている葬祭ディレクターのIDカードの描き方を若干変えている。これは、第6話を公開して1ヶ月後に、ある葬儀社で働いている葬祭ディレクターの方からのご指摘があったからである。
3つめの挿絵の中に出てくる遺骨の描き方は、あくまで想像である。そもそも、“消石灰か砂のようなものと化した遺骨”の写真や動画なんて、公にされているわけが無い・・・(-_-|;|
4つめの挿絵の一部には、私の父が火葬された時のことを基に描いた箇所がある。もちろん、フライドチキンのところではない・・・(-_-;

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第14話の挿絵・・・
1つめの挿絵は、特段目立つようなところは無いが、闇を恐れる“彼”というのをどう描くかで悩んだ。まだまだ改良の余地がありそうだ・・・。
2つ目の挿絵は、日本の“撮り鉄”の人のブログに載っていた写真や、ネット上に残留していた2008年当時の立川駅の情報をもとに描いたものである。
4つめの挿絵は、“彼”の死を載せた新聞の地方欄の情報と、私が過去に“彼”が死んだ場所へ行った時の情報などを基に、想像して描いたものである。
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 第15話の挿絵・・・
1つめと3つめの挿絵は想像だが、2つめは近年、一部のマンガで流行しているという、“縦スクロールマンガ”を意識した実験作であるが・・・紙のマンガに慣れている私にとっては、目の拘束時間が長く感じてしまう・・・。

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 『ある山下テツローの場合』の挿絵については、時々ここのブログの利用者以外の人からの指摘が、私のもとに届くことがある。

現時点で最も多い指摘は・・・
「喪服姿以外のスーツを着た男性キャラクターたちのネクタイに柄を描かないのはナゼ?」
確かに、日本の様々なジャンルのマンガや近年のアニメーション作品にはスーツ姿のキャラクターたちのネクタイに柄を描かれているものが多い。これには2つの言い訳がある。
1つは、“私、漫画家でも、イラストレーターでも、絵描きでもありません”アピールの1つ。
もう1つは・・・(こっちの方が本音になるかもしれないが、)制作当時の私の精神的に、キャラクターのネクタイに気を遣う余裕が無かったから。
もし、スーツ姿のキャラクターたちのネクタイを描くことがあれば、若干でも柄が描けるくらいの精神的な余裕が欲しいものだ・・・(-_-)

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