洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧・敏宮龍一)によるブログ。

『ある山下テツローの場合』→第19.5話

第19.5話:ある“下げ”が入った夕方の事、ある半ドンの日、ある夜勤・・・の補足

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©2021 Ryoichi Satomiya

 ここでは、第2話から第19話までに公開した、“彼”の遺品であるUSBフラッシュメモリ内のテキストの文面で“彼”が用いていた葬祭業界の隠語と専門用語をどうやって克服したかや、ブログ公開のための編集作業中に見つかった“彼”の守秘義務違反の事を可能な限り書いていこうと思う。

“彼”の遺品であるUSBフラッシュメモリ内のテキストの文面の中には、「(時代的な都合で、)これは作品には使えない文章表現だな・・・」というものや難しすぎて訳が分からない言葉も多かったために、多少の自主規制などを施してからブログに載せている。
近年のインターネット(以下、ネット)の情報量の恩恵で、現代人に通じなさそうな古い言葉とか、私にも難しすぎたり古過ぎたりして良く分からない言葉についての情報はどうにかなった。
だが、いくらネットが進んでも意味不明な言葉が出てくるテキストがあった。それは、“彼”の職場での隠語と専門用語である。自分が消える直前までのことを記録していた“彼”でも、さすがに“彼”がいた葬祭業界の隠語と専門用語のことまでは書き遺しておいてくれなかったのである・・・。それに2000年代の日本のネットでは、葬儀社の宣伝ページは数多くしていたが、葬祭業界の隠語や日本の葬式で出てくる専門用語のことまで大っぴらにしてくれる葬儀社がいなかった。そのことに気づいた私は、当時ひどく落ち込んだことを覚えている・・・。
しかし2010年以降、一部の動画投稿サイトの中で葬祭業界のウラ側を暴露する元・葬祭業界関係者を名乗るユーチューバーの登場や葬祭業者が次々と動画投稿サイトへ進出するようになったり、一部の葬儀社が一般人向けに葬儀の専門用語と葬祭業界の疑問・相談に解説・回答するサイトを始めた事によって、私としては救われたのだった・・・。

次に、2020年に行った“彼”のテキストをブログ公開のための編集している作業中に見つかった“彼”のある行為ついて。
2020年のある日の編集作業中に見た“彼”が書き残していたあるテキストの内容を見ていて、“彼”が守秘義務違反を犯していることが発覚した。現時点で、“彼”が守秘義務違反をしたと判断出来たのは、今回公開した第19話の中にある2008年6月26日のテキストの中に書かれていた、*1当時の“彼”が観たある遺体についての情報に関する記述である。
なんでも、“彼”がいた葬儀社を含む日本の葬祭業界には、弁護士や司法書士同様の守秘義務があって、いかなる理由であっても亡くなった人の氏名・年齢・性別・亡くなった場所・死因などの情報を関係者以外には口外してはならないことになっているという。プライベートの物であったとはいえ、これは葬祭業界の守秘義務違反にあたる可能性が高い・・・。
本来であれば、葬祭業界の守秘義務とプライバシー保護のことを考慮して、この2008年6月26日のテキストは全部お蔵入りにしたほうが良かったのだが、このテキストを遺した“彼”の遺志を尊重の上、“彼”独特の文章表現を可能な限り生かしつつ、多少の自主規制をして、今回公開することにした・・・。

→今度こそ、第20話へつづく・・・。

*1:実物のものは、今回公開したものよりも詳しい情報が書かれていた。