洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧ペンネーム・敏宮龍一)によるブログ。

『ある山下テツローの場合』→第5.5話

第5.5話:彼の身に起こった“あの会社”の影響と2月の大雪・・・の補足

 本来この「第○.5話」となっているエピソードは、『ある山下テツローの場合』の各エピソードの更なる補足情報や編集作業中のウラ話などがあった場合に掲載するものであるが、今回は、序章と第1話から第5話までに掲載した挿絵の事について適当に書こうと思う。

まず、この『ある山下テツローの場合』のキャラクターの肌色が白っぽいのにはちょっとした理由があって、これを載せているブログはパソコンとスマホタブレットでサービスを提供しているところだったので、フルカラーの静止画を載せてしまうと、現在の日本の多くで利用されているネット回線や通信方式では、観ている側のパソコン・スマホタブレットをフリーズさせてしまう可能性があると判断したため、ここのブログで活動されている『ぼのこと女社会』というブログの漫画の描き方や、日本のブログやSNSでマンガを載せている方々の画像を参考に、肌の色を白っぽくしたり、陰影や線の量などの書き込みをセーブしたりしている。今は、私が描いた挿絵のファイル自体の大きさと画像解像度との格闘の日々である。
しかし、本当のところ、これらのことでブログを見ている側の機器のフリーズを回避できているのかは、現時点の私の周りにスマホタブレットが日常的に無いので、謎である・・・。

序章に載っているものは、この連載を始めるにあたっての私なりの挨拶文をマンガっぽくしたものである。文章の書き方については当時結構悩んだが、取り敢えずこれで良しとした・・・。1コマ目と2コマ目の中に描かれているノートパソコンの外装の色は、2021年現在に私が使っているノートパソコンを基にしている。次に、写真のようなものが出てくるコマについて。この写真は、2009年頃に私が使っているガラケーで撮影したもので、2009年3月に他界した彼が私宛てに描いた手紙の中に、私と桜を観に行きたいと書いてあったために、“彼”の遺影を持って、靖国神社千鳥ヶ淵へお花見に行った時の静止画から選んだものであるが、この中に写っている黒い縁取りの中の絵については、後々公開する予定である。co062c54.hateblo.jp

 第1話の挿絵については、1つ目の挿絵はあくまで私の想像をもとに描いたものであって、実際の彼の詳しい亡くなり方については分からないでいる。2つ目の挿絵の部屋については、私の部屋を基にした箇所があるとだけ言っておく。ほかに、彼が送ってきた物たちの描き方についてだが、2000年代後半以降から日本でもうるさくなった「肖像権」や大人の都合などで、あまり細かく描くことが出来ないためである(2000年代前半であれば、もっと細かく描けただろうけれど・・・。)。 co062c54.hateblo.jp

 第2話の挿絵については、これは彼が書き遺していたテキストや、事前にリサーチした日本の献体事情や葬儀社に関する情報などを基にして、多少適当に描いたものである。co062c54.hateblo.jp

 第3話の挿絵については、1つ目は、2000年代後半当時のJR立川駅北口の前の風景写真の一部を基にして、私の想像を加えて、多少適当に描いたものである。この中に描いた“彼”が葬儀会場の案内をするイメージだが、残念ながら、“彼”が葬祭業界にいた1970年代から2000年代の画像や情報の中に、葬儀社の人が葬儀会場の案内をしているイメージを見つけられなかったために、2010年代や現在の日本の葬祭業界の情報を基にしている。2つ目と3つ目は、事前にリサーチした日本の葬儀に関する情報などを基に、多少の脚色をしたものである。葬式の場所以外での葬儀社の人は喪服ではなく、ビジネスマンのようなスーツ姿が多いという(葬儀社によっては、制服や作業着があるところもある。)。ちなみに、この中に出てくる「Nさん」には、私自身お会いしたことが無いので、“彼”から生前に聴いた話を基にした私の想像である。co062c54.hateblo.jp

 第4話の挿絵の2つ目については、1990年代から2010年代までの日本の葬祭業界の祭壇に関する情報を基に、多少適当に描いたものである。この中で一番つらかったのは、「白木祭壇」のイメージである。現存している白木祭壇の写真や画像の資料を観た限りでは、もの凄く緻密で壮大だったために、本気で落ち込んだ。「負担減らしてぇー!!」と思いながら、どこまで装飾の書き込みを省略出来るかと苦悩したのを覚えている。出来る事であれば、もう白木祭壇は描きたくない。「白木祭壇」は描くものではなく、目で観る物である・・・。 co062c54.hateblo.jp

 第5話の挿絵については、1つ目はJR八王子駅北口の駅名をもとに、(JR東日本側から訴えられない範囲で)多少適当に書いた描いたものである。
3つ目と4つ目は、2000年代から現在の仏具屋の内装や仏具の写真や情報をもとにしつつ、適当に書いたものである。近年の日本の仏壇は、かつての日本のテレビドラマや映画に出てくる、金ピカで漆器と言う感じのものが少なくなり、洋風な雰囲気がある現代の住宅においても違和感が少ないという現代の家具っぽいデザインの仏壇が多くなっているので、描く方としては少し楽だったが、何か面白くない。
ちなみに、3つめの挿絵の中にあった「おりんは楽器です」と書いてある物は、実在する某仏具屋のおりん売り場で飾られていた販促POPを基にしている。

 

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→今度こそ、第6話へつづく・・・。

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