洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧・敏宮龍一)によるブログ。

『ある山下テツローの場合』→第27.5話

第27.5話:From SAT/彼からの依頼・その2・・・の補足

2021年のある日。
ある日本の男性タレントが、あるテレビ番組で国内外の映画やアニメを観ながら、「男は滅びの美学を求めるから、死ぬのが分かっていても行動してしまう」と発言しているのを耳にしたことがある。
この発言を聴くと、“彼”が消えることを望んだのは男だったから・・・なのだろうかと勝手に思い込んでしまった。

『老人Z』?

©2020,2021 Ryoichi Satomiya
※この挿絵は『老人Z』とは一切関係ありません(^_^;

それはさておき、ここでは、現在の日本にいる多くのアニメ好きは知らない(と思われる)アニメ作品の1つである『老人Z(ろうじん・ぜっと)』について、可能な範囲で取り上げようと思う。

ja.wikipedia.org

この“彼”が観たという『老人Z』とは、1991年9月14日に公開された、日本の高齢化社会などを含む高齢者問題をテーマに作られた日本のSFアニメ映画で、その年の毎日映画コンクール・アニメーション映画賞を受賞している。
原作・脚本・メカニックデザイン大友克洋氏。キャラクターデザインは『ストップ!ひばりくん』というマンガなどで知られる江口寿史氏が行った。

あらすじは・・・
実習で老人専門病院の介護ボランティアをしている看護学生の晴子が担当する高沢という老人が、ある日、最新型介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれたため、晴子の仕事が無くなってしまう。
ある日、高沢がいる施設へお見舞いに行った晴子は、複数のケーブルやチューブでロボットに繋がれている高沢の姿を見てショックを受ける。晴子は老人専門病院に入院しているハッカー老人らの助けを借りて、高沢を助け出そうとする・・・という感じのもの。

2010年代のある日に、この作品のDVDを視聴出来る機会があったのだが、作品は全体的に1990年代当時の独特のノリのある作品で、世界観の描写の仕方・本編中の展開やアクションも、大して怖くもない作品だった。

これは私の推測になるが、彼はたぶん『老人Z』の本編をちゃんと見ていないに違いないと考えられる。
私にとってはどうという事は無かったのだが、当時の彼にとっては、「Z-001号機」の内部でケーブルやチューブだらけの姿で寝たきりの高沢の姿や、「Z-001号機」に搭載されたコンピューターに浸食されていく高沢の姿と、高沢の意志によってコンピューターが暴走していく様が、彼の心理的には撃だったのだろう・・・。

→今度こそ、第28話へつづく・・・。