洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧・敏宮龍一)によるブログ。

『ある山下テツローの場合』→第38.5話

第38.5話:パートナーが帰ってこない日々、二度目の「一緒に死んでくれ」・・・の補足

※現在、当方のネット環境に通信障害が発生しているため、11月30日の公開に間に合いませんでした。

今回は11月30日の公開に間に合わなかったために、お詫び企画として、いつの間にか溜まっていた『ある山下テツローの場合』第16話から第35話までに掲載した挿絵の事のほかに、山下テツローの描き方の事について、適当に書こうと思う。

第16話の1つめは、かつてお邪魔したテツローとパートナーが暮らす家の中の記憶を基に描いたものの1つである。
2つめの中に描かれている缶ジュースの線・・・というか模様は、現在使っている某無料デジタルペイントのアプリの中のブラシツールの中にある、キラキラを表現するというブラシで描いたものである・・・。
3つめは・・・実は個人的に苦戦した。最も苦戦したのは黒猫だ。実はこの挿絵の中の黒猫はアドリブで描いたもの。下書き・ペン入れ無しで、パソコンのマウスを使って描いたものである。
どうでもいいことになるが、実は私は自分のトラウマのせいで、20数年前から動く猫が苦手である。だが、動かない猫であればどうということはない(^_^;;
co062c54.hateblo.jp

第17話の1つめは、ある昭和時代のテレビドラマの中にあったシーンを基に描いたものである。
2つめと3つめは、スマホで電子コミックを見慣れているユーザーをターゲットにした、ちょっとした実験(または嫌がらせともいう・・・。)作品である。紙のコミックや同人誌を見慣れている人にはまだ動じないのかもしれないが、電子コミックになれている人からしたら、結構読みづらい物になったかもしれない・・・。紙のマンガと近年の電子コミックの「コマ割り」の決まりは異なっているので・・・。
なお、私自身は電子コミック否定派というわけではないと言っておく。co062c54.hateblo.jp

第18話の挿絵では、私が描きたくなかったものが2つある。1つは、病院食のイメージ。そしてもう1つはホスピスの利用者のイメージである。co062c54.hateblo.jp


第19話の挿絵だが・・・。
1つめのものは、実は公開した後に描き直したものと交換している。その理由は、私にとっては気に喰わない箇所があったためである。
3つめは、近年のテレビドラマの遺体安置室のイメージなどを基に描いているが、遺体のイメージだけはネット上にある、本物(この言い方もいかがなものかと思うが・・・。)の遺体の静止画を参考にして描いている。co062c54.hateblo.jp

第20話のは・・・
1つめの中に描いている医師はあくまでイメージである。必ずしも、こんな髪型の医師がいるわけではない・・・。
2つめは、Nさんとの掛け合いを描いてみたいと思って描いたものである。「アタミ」と「アマミ」はややこしい・・・と思っていたい(^_^;
3つめは、挿絵で使えそうな事例のサンプル画像を検索するのに手こずった事を覚えている。co062c54.hateblo.jp

第21話のは・・・
1つめの中に描いているアイスクリームショップは、JR吉祥寺駅の側にある某アイスクリームショップを基に、多少アレンジして描いている。
2つめは、私が抱いている企業研修のイメージの1つを基にしながら、描いたものである。
3つめは、大の大人が年下に怒られるイメージを適当に描いたものであるが、頭から湯気か煙を吹き出しながら怒るという、こんな怒りの表現をする漫画家や絵師は今でもいるのだろうか?もしかして、私だけ?
4つめは、これも私が抱いている企業研修のイメージの1つを基にしながら、描いたものである。
5つめは、私の勝手な葬儀の裏側のイメージの1つである。co062c54.hateblo.jp

第22話は・・・
1つめは、私の近所にある病院にある面談室の門構え(?)を基にしている。
2つめの中に出てくるバス停は大変だった。当初は、第2話の挿絵でも描いたようなバス停を描こうとしていたのだが、テツローが通っていた病院に乗り入れてくるバスの事を調べたところ、なんとこの病院には(2010年代後半になるまで)路線バスは乗り入れていなかったことが発覚し、2008年当時に乗り入れていたバスは東京都立川市が運営しているコミュニティバスであった。しかも、独特なデザインのバス停だったために、ペンタブなどを使って、そのコミュニティバスのバス停っぽいものをどうにか描き出したのであった・・・。

立川のバス停

©2021 Ryoichi Satomiya

3つめは、実験作品である。縦スクロールで観る挿し絵の実験の一環で描いては観たが・・・長すぎるOTLco062c54.hateblo.jp

co062c54.hateblo.jp

第23話は・・・
1つめ・2つめ・3つめの挿絵に描いたテツロー以外の人物は、かつてのテツローの後輩だったTさんとEさんである。1990年代から2000年代までの、社内でのテツローの事を知る数少ない人々である。2010年代に取材させていただいた事があったが・・・詳細は近い内に書こうと思う。
4つめは、ペットボトルに入れた花束を想像して適当に描いたものである。
5つめの挿絵の中に出てくる列車の内部は、南武線の車内を基にしている。そして中央公園というのは、テツローの家の近くにあったある公園の内部を基にしている。

co062c54.hateblo.jp

第24話と第25話の大部分は、私の記憶の中にある『ワールドハピネス』の会場と雰囲気を基にしつつ、ネット上に若干数残っていた2008年の『ワールドハピネス』に関する写真と情報を参考にして描いている。
テツローがこの時に着ていた服装のイメージは、2005年に東京都で開催されたライブでの坂本龍一教授の写真を参考にしつつ、若干アレンジをしている。

坂本龍一のコスプレ

©2021 Ryoichi Satomiya

co062c54.hateblo.jp

co062c54.hateblo.jp

第24.5話の挿絵は、当初は次回予告の中に載せるはずだったが、私のブログ公開処理の手違いで、掲載するのを度忘れしてしまったものを供養するために急遽作ったものである。ボツ供養になればいいのだが・・・。

co062c54.hateblo.jp

第26話の1つ目に描いたものは、私が人生の中で初めて描いたクリームソーダである・・・。
今では「1980年代レトロブーム」の影響でクリームソーダを扱う飲食店が出てきているが、この頃(2000年代)の飲食店では、クリームソーダで使われているソーダの色が身体に悪そうという印象が強かったのもあるのか、メロンソーダを扱うスーパー・コンビニも無くなり、ファミレスのドリンクバーと自販機でしか見かけなくなっていたし、クリームソーダがあるのは1960年代か1970年代に開業してそうな喫茶店でしか見かけなくなってきていた。

co062c54.hateblo.jp

第27話は・・・
1つめ・2つめ・4つめには相変わらずクリームソーダが出てくる。
3つめは実験作品である。相変わらず長い・・・。co062c54.hateblo.jp

第28話は・・・
1つめは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の佳境に出てくる、主人公がドクのアイディアと落雷の力でタイムマシンを動かして現代に帰ろうとするシーンの1つを描きたかったのだが、思うようにいかない・・・(-_-|;|
3つめに出てくるパチンコは、2008年の8月当時に稼働していた『新世紀エヴァンゲリオン』のパチンコのオマージュである(^_^;;co062c54.hateblo.jp

第29話は・・・
1つめは、JR立川駅の駅舎の一部を基にしている。2コマ目のイラストの背景は、2000年代後半のJR立川駅の切符売り場を参考にしている。
なお、(あなたから見て)左側にいる人物は・・・特に気にしないでいただきたい・・・(-_-|;|
2つめに出てくる建物は、1960年代の学生運動があった頃のある学校の白黒写真の一部を、想像でカラーにして描いている。
5つめに描いたのも、2008年の8月当時に稼働していた『新世紀エヴァンゲリオン』のパチンコのオマージュである(^_^;;

co062c54.hateblo.jp

第30話は・・・
全ての挿絵に出てくる黒髪の人物は、第22話の差しにも登場している。この人物はテツローのパートナーのイメージである。なお『ある山下テツローの場合』連載進行の都合で、現段階ではパートナーの顔・性別・年齢を細かく描くことがまだ出来ない・・・。もうしばらくお待ちいただきたい・・・。
2つめに出てくる熊本ラーメン屋の看板は、JR新宿駅東口にある実在のラーメン屋の看板を基にしている。

co062c54.hateblo.jp

第31話と第32話の挿し絵に出てくる、金魚カフェは東京・代々木駅の近くに実在していた「金魚カフェ」の外観と内装の一部を基に描いている。

co062c54.hateblo.jp

co062c54.hateblo.jp

第32.5話の2つめの挿し絵は、この第32.5話のための書き下ろしである。
ハガキサイズの紙に描いたものの寄せ集めをデジタルの技術を駆使して、あのような感じになった・・・(^_^;co062c54.hateblo.jp

第33話の挿し絵の多くは、実は2020年の秋に描いたままの下書き済み原稿を、2021年になってペン入れ・修正・仕上げをしたものである。
時代の流れが速いのもあるのか、新宿コマ劇場新宿ミラノ座に関する写真資料を見つけ出すことがもの凄く大変だった・・・(T_T)
ほかにも、テツローがこの時の取材で語っていた、歌舞伎町にあった噴水を描くことも大変だった。現存する(歌舞伎町にあった噴水)写真の多くが、画質が酷くて見づらかったほかに、白黒のものばかりだった・・・。だが、2021年10月のある日に、運良く1960年代から1990年代の東京都の元・青年の方によるカラー写真を載せているブログを発見することが出来たおかげで、どうにか描くことが出来たのだった・・・。co062c54.hateblo.jp

第34話は、2000年代のカラオケボックスに関する資料の発掘が大変だった。
お気づきだと思われるが、2010年代以降のカラオケのほとんどが「うた本」ではなく、「デンモク」と呼ばれる端末か、専用アプリをインストールしたスマホを使って、カラオケの機器に歌いたい曲の呼び出しや予約をするという。
そのため、2000年代のカラオケの事を書くには専用リモコンと「うた本」に関する資料を探さないとならないのだが・・・ウェブ検索と画像検索をしても、2000年代のカラオケの関する情報や写真が無い。
そのために、ほぼ私の記憶の情報でどうにかしないとならなくなってしまったのである・・・。co062c54.hateblo.jp

第35話は・・・
1つめのは、既にお気づきかと思われるが、第20話の挿し絵のリサイクル品である・・・。
2つめは、2021年11月に描いたボツ挿絵を一部修正して載せたものである。co062c54.hateblo.jp

第36話と第37話の挿し絵の参考資料では、1980年代まで新宿にあったディスコより、新宿御苑と新宿2丁目に関する写真資料を探すことが大変だった。
特に、新宿御苑と新宿2丁目に関する写真をネットやSNSに載せている人が結構少なかったのである。これは私の推測になるが、新宿御苑は子供連れやコスプレイヤーが良く来るし、新宿2丁目も様々な趣味嗜好の人をターゲットにした施設が多いために、プライバシー保護と個人情報の保護が厳重にしないと気が済まない人が数多くいるから・・・なのかもしれない。

第36話の中のツバキハウスでのYMOのライブについてはネット上に流出していたある音楽雑誌の記事の写真を参考にして描いたものである。YMOを含む多くの1980年代前半の日本ミュージシャンは、ライブやテレビの歌番組では“盛っていた”・・・。
それにしても、同人誌以外でYMOを描いたのはどれくらいぶりだろう・・・。

ちなみに、第36話の中のディスコのイメージやツバキハウスの中のテツローの髪型は、一応1980年代のおしゃれなヘアスタイルの一種である(仕事中の時と変わっていないようにも見えるが・・・。)。
この頃アイドル並みに人気があった坂本龍一が、七三分けでテレビ出演や雑誌取材などをしていた様子を見て影響された一部の十代から二十代の男子がマネしていた。なお、坂本が七三分けをしなくなったのは、映画『ラストエンペラー』に出演した1980年代後半から・・・。

ymo

©2021 Ryoichi Satomiya

co062c54.hateblo.jp

第37話の中のゲイタウンの挿し絵は、私が過去にブログ用に撮影していたガラケーの写真を参考に描いている。

co062c54.hateblo.jp

第38話は、スターバックスコーヒーに関する情報と、リーマン・ショックに関する写真資料を探すのが大変だっただけで終わった。
どうしてこんなぶっきらぼうな書き方をしたかと言うと、次の理由である。
1.この第38話はテツローのプライベートに関する記述が多かったから。
2.2000年代の立川市内には約5軒あったため、テツローが訪れたと思われるスタバの情報を特定する情報探しが大変だったから。
3.日本のネットの海に現存しているリーマン・ショックに関する写真が少な過ぎる上に、挿し絵に使えそうな画像が無かったから。
次回のために、アメリカのネットの海へ行って、リーマン・ショックに関する写真を捜索中である・・・。
co062c54.hateblo.jp

最後にオマケとして、『ある山下テツローの場合』の主人公・山下テツローの瞳の描き方について少し書こうと思う。
実は第1話から第38話までの間に、挿し絵の中のテツローの瞳の書き方は多少変動している(髪の書き方も多少変動しているが・・・。)。
下図は、第1話から第38話までに描いた挿し絵の中で、瞳の書き方に違いが出ていたものをピックアップしたものである。(あなたから見て、)左のには黒目らしきものがあるが、右のには黒目も陰影もないのである。
これは私の独断になるが、テツローの描き方には描画当時の精神的な影響がすごく出ているようなのである。左のような感じの瞳を描いていた頃は私自身、この連載は数ヶ月で終わると思っていたために、調子に乗っていた。ところが、この連載が長期連載になることに気付いてからは、描画中の負担を少しでも減らし、挿し絵制作に使う時間の削減をしようと思って、とりあえず瞳の描き方を右のようにしたのである。
今後も、もっと手抜き描画方法の追求をしていくかもしれない・・・。

テツローの書き方

©2021 Ryoichi Satomiya

→今度こそ、第39話へつづく・・・。