洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧ペンネーム・敏宮龍一)によるブログ。

これをメイ曲と呼んではいけないのだろうか?→No.227捨て曲ゼロのアルバムに出会った気になれます

これは、私が過去にやっていたブログで適当にやっていた、私の「iTunes」の中に入っている曲の中で何回もリピートしてしまうものを紹介していた書き込みコーナーに、私が過去に好きだった曲や「なぜカバーする人がいない!」と心の中で日夜嘆く曲などを書いていくコーナーとして復活してみたものです(^_^;

今更ですが、日本のレジェンド系音楽家武満徹さんが、2020年で生誕90年になりました。mikiki.tokyo.jp

そこで第227回は、武満徹さんの「ギターのための12の歌」です。
この曲は現在、動画投稿サイトのほかに、ギター奏者の村治佳織さんのアルバム『ギターのための12の歌』や、ギター奏者の鈴木大介さんのアルバム『ギターは謳(うた)う』などで聴けます。音楽配信はされていません。

tower.jp

そもそも、武満徹(たけみつ・とおる)さんとは、1950年代から1990年代まで活躍していた日本の音楽家で、和楽器を取り入れた交響曲ノヴェンバー・ステップス」などで有名なお方です。前衛的な音楽活動の傍ら、作曲家・編曲家・音楽プロデューサーとしても活躍されていました。
ちなみに武満さんは、坂本龍一教授がリスペクトする音楽家の一人です。
そのせいなのか、武満さんの追悼テレビ番組に、坂本教授がVTR出演していたのを覚えてます・・・(^_^;
ja.wikipedia.orgamarefto.com

話を戻します。
この「ギターのための12の歌」とは、1974年に発表された室内楽作品です。
これは、武満さんが大好きな曲から12曲を選抜し、それらの曲をクラシックギターで演奏するために編曲したものです。

ja.wikipedia.orgこの作品が作られたキッカケは、武満さんがクラッシックギターの演奏も得意だったからだと言われています。
これは武満さん関係者の方々の話を耳にした限りになりますが、武満さんは作曲・編曲も出来るし、ピアノもクラシックギターもうまいし、歌えるし、料理もすごくうまく作れる・・・などと、武満さんは“出来る”人だったらしいです・・・(-o-|;|

「ギターのための12の歌」に登場する曲は次の通り。
よく見ていると、ビートルズの曲が多いです(^_^;

1.アイルランド民謡「ロンドンデリーの歌
2.ハロルド・アーレン(Harold Arlen)*1オーバー・ザ・レインボー
3.ジョージ・ガーシュインGeorge Gershwin*2サマータイム
4.中田 章*3早春賦
5.ジョセフ・コズマ*4「失われた恋」
6.チャールズ・コンヴァース(Charles Crozat Converse)「星の世界」
7.サミー・フェイン(Sammy Fain)*5シークレット・ラブ
8.ビートルズヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
9.ビートルズヘイ・ジュード
10.ビートルズミッシェル
11.ビートルズイエスタデイ
12.ピエール・ドジェーテル(Pierre Degeyter)「インターナショナル

一度聞いてみてください。素人の私でも武満さんの凄さも判りますし、まるで捨て曲ゼロのアルバムに出会った気にもなれます。
お好みで、オリジナルを検索して聞き比べてもまた良しです!


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ギターは謳う

ギターは謳う

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*1:1939年のアメリカ映画『オズの魔法使(つかい)』劇中曲の1つ。現代でも人気曲。

*2:1935年のアメリカのオペラ『ポーギーとベス』のために作曲したアリア(叙情的、旋律的な特徴の強い独唱曲。詠唱。)。

*3:1913年の日本で発表された大人気曲。1979年にNHKみんなのうた』で放送されたことがあるという。

*4:1952年のフランス映画『愛人ジュリエット("Juliette ou la Clef des Songes")』劇中曲の1つ。

*5:1953年のアメリカ映画『カラミティ・ジェーン』主題歌。

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