洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧ペンネーム・敏宮龍一)によるブログ。

近い将来、「クリエイティブ」や「クリエイター」も死語になるっぽい。

どうも。
既にご存知かと思いますが、昨日、世界から「ツイッター」が消えて、「X(エックス)」になりました。

www3.nhk.or.jp

www.bbc.com

こうして、「ツイッター」は死語になってしまいました。

ですが、近い将来、「クリエイティブ」や「クリエイター」という言葉も死語になるかもしれないです。
私がそうおもったキッカケは、今年5月に放送されたあるバラエティー番組出演中に紀里谷和明さんが発した、自身のテレビ出演の最後と引退宣言でした。
紀里谷さんが引退を決めた理由の1つには、『ChatGPT』の登場があったそうです。www.sponichi.co.jp

この『ChatGPT』を含むAIの登場で、多くの人がカスタマーサポートの回答や会議資料などの書類づくりの補助、マンガや小説などのストーリーの作成や作画、学校の宿題を解いてくれる、婚活の相手探しの手伝いなどといった、人間の負担を減らすことに利用していこうとしています。www.nhk.or.jp

その一方で、国内外の数多くのクリエイターやクリエイティブな世界の人々を戦々恐々とさせています。

2022年に、AIを使った作品を『星新一賞』へ大量に送った人がいました。
この人がAIを使った作品を送ったのには理由があって、「AIが大量に小説を投稿し、それをAIが評価して受賞作品を決めるというシステムを『星新一賞』に導入して欲しい」という思いによるものでした。
note.comアメリカのある映画監督が、「2年後にはAIが映画を作っているかも」と発言しています。
eiga.comこの発言のせいなのかは解りませんが、今月4日に「AIに仕事を奪われないための保証をしろ」と、アメリカの全米映画俳優組合と全米脚本家協会がストライキを起こし、動画配信サービスの大手や映画スタジオが所属している、全米映画テレビ製作者協会と対立しています。
今月25日現在も、交渉は再開していないそうです・・・。www.nikkansports.comwww.nikkansports.com

日本でも、日本の多くの俳優と声優が加入しているという日本俳優連合が「声の肖像権を作る」などの「生成系AI技術の活用に関する提言」を発表しています。www.itmedia.co.jpその一方で、この数年の日本では、画像生成AIによって作り出された「AIアイドル」や「AIモデル」がブレイクしています。news.mynavi.jp

www.itmedia.co.jpfriday.kodansha.co.jp
「AIアイドル」や「AIモデル」の中には、企業広告のイメージキャラクターになるものやグラビア写真集を出すのもいます。kai-you.net

2020年に画像生成AIと人間のクリエイターで、伝説の漫画家・手塚治虫先生の新作を生み出すプロジェクトがありました。
このプロジェクトで、『ぱいどん』というマンガ作品が誕生しています。

このプロジェクトは今年2023年に再開していて、現在、手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』の新作を生み出す実験が行われています。
作品は、今年の秋に週刊少年チャンピオンに掲載される予定です。www.nhk.or.jp生成AIの技術が進めば進む度、AIの画像の見分け方を教えるページが出てきたり、「近い将来、世界からイラストレーター・漫画家・アニメーター・グラビアアイドル・俳優・声優は消えるだろう」という感じのことを説く人(またはAI?)も増えてきています。

natgeo.nikkeibp.co.jp

wowokurage.com
生成AIに抵抗を感じる、国内外にいる多くの人気絵師の方が、画像投稿サイトやサービス側へ画像生成AIへの対応に抗議するために、ネット上に作品を公開するのをやめています。www.itmedia.co.jp中には、肯定的な意味でAIの活用を呼び掛ける絵師やクリエイターの方も若干数ですがいます。
wired.jp下の記事の中でも、手描きのものをデジタル化した時の問題が指摘されていましたが、
確かに、主線がギザギザしますね・・・(-_-;realsound.jpちなみに、日本にある多くのNFT(非代替性トークン。Non-Fungible Token.)アートの販売サイトでは、今のところ、AIを使って制作した作品の出品を禁じています。

最近ACジャパンが、「白紙の未来」という、AIの普及によって様々な職種が無くなった未来が当たり前になる時代の子供と大人に呼びかける広告を流しています。
「新しい価値観や日々変化する世界と正面から向き合っていく寛容さを持ち、子どもたちを支え、共に歩んでいく社会を目指しましょう」という内容です。

www.ad-c.or.jp

果たして、新しい価値観や日々変化する世界と正面から向き合っていく寛容さを会得して生き残っているのは、私を含めてどれくらいいるのでしょうか?

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