洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧・敏宮龍一)によるブログ。

ある山下テツローの場合

『ある山下テツローの場合』→第38.5話

今回は11月30日の公開に間に合わなかったために、お詫び企画として、いつの間にか溜まっていた『ある山下テツローの場合』第16話から第35話までに掲載した挿絵の事のほかに、山下テツローの描き方の事について、適当に書こうと思う。

『ある山下テツローの場合』→第38話

14時過ぎに届いていた新聞の夕刊の山を、売れ残った朝刊とスポーツ新聞と入れ替えようと思い、夕刊を束ねているテープを切ったその時、ある夕刊の一面が目に入る。そこにはデカデカと「リーマン経営破綻」と書かれていた・・・。

『ある山下テツローの場合』→第37話

以前、パートナーと一緒に行ったことがある、新宿二丁目のゲイタウンの中のカフェへサトミヤさんと入る。カフェの中では映画の話をしたりもしたが、途中サトミヤさんが、あるYMOファンの男から性暴力を受けそうになったという話も聴いた。

『ある山下テツローの場合』→第36話

新宿御苑を散策した私たちは、テツローから「近くに、友人と何度か行ったことがあるカフェがあるんですけど、行きませんか?」と、カフェに誘われる。新宿二丁目のゲイタウンのカフェに着き、飲み物を注文した私たちは、なぜか映画の話を始めた・・・。

『ある山下テツローの場合』→第35話

放射線腫瘍医から「これを機に放射線治療を再開したいと考えています。前回とは異なる治療方法を試してみたいと思っています。ただ、4,5週間ほど入院していただくことにはなります。」と言われる。折角サトミヤさんとの取材が始まり出したのに、入院も苦行も…

『ある山下テツローの場合』→第34話

歌舞伎町のとあるカラオケ屋で僕は呆気に取られてしまった。サトミヤさんの歌えるという曲の多くが、僕が子供のときや若いときに流行った歌謡曲やアニメソングばかりだったのだ。心の中で「この人、(年齢)いくつなの?」と呟いてしまった・・・。

『ある山下テツローの場合』→第33話

コマ劇場の裏側の近くに差し掛かった途端、テツローの気配が消えた。私は慌ててテツローを探すと、テツローがコマ劇場の裏側の道路にを向いて合掌をしていた・・・。

『ある山下テツローの場合』→第32.5話

ここでは、山下テツローとのランチが終わった後のことについて、現存している記録を基にもう少々細かく書こうと思う。

『ある山下テツローの場合』→第32話

注文した物を食べながら、取材は続く・・・。

『ある山下テツローの場合』→第31話

2008年8月某日。テツローさんの取材ために、JR代々木駅で彼と待ち合わせ。注文した物を待つ間、テツローさんに葬儀社時代の話を尋ねてみる。

『ある山下テツローの場合』→第30話

僕らの目の前には、赤と白の大きな熊本ラーメンの電飾看板が光っている。「私、にんにくラーメンチャーシュー抜き」と言うキャラクターがいたが、僕にとってのニンニク入りの食べ物は、今のところ餃子が限界だ・・・。

『ある山下テツローの場合』→第29話

それにしても、あの人には失礼かもしれないが、この時の僕らは何だか、「老人と子供のポルカ」の映像の中の老人と子供のようだった。だが、今日の僕はこの曲のように「助けて」とは絶対に言わない。僕からアポを取ったんだから・・・。

『ある山下テツローの場合』→第28.5話

実は、立川駅南口へパチンコを打ちに行く前に、山下テツロー(以下、テツロー)と私(以下、敏宮)は、互いの記憶にある再開発前の立川駅南口周辺のことを少し話したことがある。

『ある山下テツローの場合』→第28話

彼は、唐突に私に向かってこう言ってきた。彼「僕は来年死にます。そこで、あなたにお願いがあります。僕が死ぬ前まででも構わないので、僕と付き合ってくれませんか?」敏宮「はい?」

『ある山下テツローの場合』→第27.5話

ここでは、現在の日本にいる多くのアニメ好きは知らない(と思われる)アニメ作品の1つである『老人Z(ろうじん・ぜっと)』について、可能な範囲で取り上げようと思う。

『ある山下テツローの場合』→第27話

彼はなぜ来年死ぬと言ったのかという理由を訊ねようとしたが、彼が「その前に1つ話しておきたいことがある」と言う。それは、彼が60歳までに死のうと構想しているというものだった・・・。

『ある山下テツローの場合』→第26話

しばらくすると、頼んだアイスティーとクリームソーダが来た。ところが、この時に来たクリームソーダを見て、お互い何か裏切られた気分になる・・・。

『ある山下テツローの場合』→第25話

私が、“彼”と出会った(というより、彼のほうから声をかけられた)のは、2008年8月10日にWORLD HAPPINESS』の会場内だった。当時の私は、人生初の音楽フェスの勢いと、パフォーマンスの大音量に耳をやられていた・・・。

『ある山下テツローの場合』→第24.5話

この『ある山下テツローの場合』では、“彼”が書き遺したテキストデータを中心に構成している。そのため、挿絵の参考や現在利用しているブログの規定などのために、テキストに書かれている時事情報や事件に関する情報のリサーチは欠かせない・・・。

『ある山下テツローの場合』→第24話

電車と都バスに乗って、夢の島公園陸上競技場へ向かう。どうにか場所を確保して、腰を下ろして(高橋)幸宏の挨拶とオープニングアクトを観ていた。ところが、東京スカパラダイスオーケストラが登場した途端、僕の周りの観客が総立ちで曲に反応して踊り狂い…

『ある山下テツローの場合』→第23話

今日は日勤であり、僕の最後の出社日。朝から曇っているが、相変わらず暑い・・・。

『ある山下テツローの場合』→第22.5話

今回公開した第22話で取り上げたテキストの中には、“彼”のすい臓がんが“彼”のパートナーに知らされて以降、“彼”のパートナーが荒れたことが書かれていた。そこで、今回は「すい臓がん」について、少し取り上げてみようと思う。

『ある山下テツローの場合』→第22話

立川駅南口行きのバスを待つ間。僕はパートナーに何かしてほしいかと尋ねると、「〇〇(※“彼”の名前。)さんとあの医者を殴りたい」と、力のない声でパートナーは言った。その気持ちは分からないでもないが、さすがに担当医を殴らせるわけにはいかない。殴る…

『ある山下テツローの場合』→第21話

僕は、なぜか昨日の夜のことをどうしても思い出せないでいた。 ただ今日の昼過ぎに、やるせない気だるさを全身にまとって目覚めたという事実は確認している。

『ある山下テツローの場合』→第20話

出勤早々、上司から辞令の書類を渡された。内容は、今月31日付けで退職になるというものだった。どうも会社は、癌を患っている奴にはこの業界で働き続けるのは無理だと判断したようだ・・・。

『ある山下テツローの場合』→第19.5話

ここでは、第2話から第19話までに公開した、“彼”の遺品であるUSBフラッシュメモリ内のテキストの文面で“彼”が用いていた葬祭業界の隠語と専門用語をどうやって克服したかや、ブログ公開のための編集作業中に見つかった“彼”の守秘義務違反の事を可能な限り書…

『ある山下テツローの場合』→第19話

パートナーと朝食をとる前に、病院から処方された薬をパッケージから必要な数を出しておいた。パートナーは僕が1回に飲む飲み薬の量を観て、固まっていることに気付く・・・。

『ある山下テツローの場合』→第18話

医者は僕の余命のことは教えてくれなかったが、無意識に出していた気配からすると、僕の残り時間はそう長くないのだろう。どうも、僕の体の中では“死への加速装置”が起動しているようだ・・・。

『ある山下テツローの場合』→第17話

午前のデスクワーク中。突然、腰に未体験な激痛が走り、椅子から崩れ落ちた。気が付くと、見知らぬ天井が目に入った・・・。

『ある山下テツローの場合』→第16話

相変わらず、パートナーとの冷戦状態は続いていて、この状態を解決する術が全然出てこないでいる。大人になると、すれ違いの面倒くささが複雑になっていくのか・・・。