これは、私が過去にやっていたブログで適当にやっていた、私の「iTunes」の中に入っている曲の中で何回もリピートしてしまうものを紹介していた書き込みコーナーに、私が過去に好きだった曲や「なぜカバーする人がいない！」と心の中で日夜嘆く曲などを書いていくコーナーとして復活してみたものです(^_^;
既にご存知と思いますが、昨日（17日）の報道で、東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が822人と発表されました。
今も、個人的にやり場のない怒りと恐怖に打ち震えています・・・。
それはさておき、この世にいる人や物は皆怒る時があります。もちろん、坂本龍一教授だって例外ではありません。そこで第138回は、坂本龍一教授の「Anger」です。2020年現在は、一部の音楽配信サービスで聞けます。
この曲は、1997年1月に東京と大阪で開催された坂本教授のオーケストラコンサート『Playing the orchestra 1997 "f"』のために書き下ろした協奏曲「untitled#01」の第2楽章の曲です。この曲名を日本語にすると「怒り（または憤り）」という感じになります。2020年までに発表してきた坂本教授の曲の中では唯一、怒りを露骨に表現したもので、坂本教授がこの当時抱いていた国内外の地球環境問題への関心の無さに対しての怒りを表現しているのだそうです。
1990年代以降の坂本教授は地球環境問題に関心を抱いていて、1990年代に日本でリリースされた自身のアルバムのジャケットは厚紙と樹脂で作られた特殊なパッケージで、環境負荷が少ないとされている特殊な樹脂で作られた透明な袋に入れられた物でした。
この地球環境問題へ配慮したアルバム作りは現在も続いていて、*1日本で発売するアルバムは厚紙で出来たジャケットの中にCDなどを詰めて、環境負荷が少ないとされている特殊な樹脂で出来た透明な袋に入れて販売したり、新曲の有料配信や作品集の完全受注販売という方法を行っています（でも個人的に、2019年から製作・販売されている坂本教授の作品集の販売価格を見ると身動きが取れなくなります・・・(ﾟДﾟ;）。
曲の事に戻します。
1997年に、この曲を含むアルバム『DISCORD』がリリースされましたが、このアルバムに収録されている「Anger」に対して幻滅された方もいたそうで、このアルバムと『Playing the orchestra 1997 "f"』自体に対する当時の日本の坂本教授ファンの評判は良くなかったそうです・・・。
しかし、この曲のリミックス「Jungle Live mix of Untitled 01-2nd Movement-Anger」がこのアルバムに収録されていたせいか、一部の国内外のDJの人にはグッと来たらしく、1997年から2000年には、このアルバムの収録曲のリミックス集『DISCORD gutninja remixes』などといった様々なリミックスが国内外に出現しました。
私も当時、「Jungle Live mix of Untitled 01-2nd Movement-Anger」を当時聞いたときは「坂本教授の曲にしては切れ味鋭くて、斬新だな」と思いました(^_^)
なお2020年現在、この*2「Jungle Live mix of Untitled 01-2nd Movement-Anger」に関する動画がネット上にないので、もし良かったら、オリジナルと一緒にダウンロードして、一度ご視聴ください。
これがオリジナル。
Ryuichi Sakamoto - 2nd Movement, Anger
1997年に発表された「Anger」と、『DISCORD gutninja remixes』に収録されている「Anger」のリミックスと、2014年に開催したオーケストラコンサートで披露された「Anger」と・・・とにかく合わせたものだそうです(^_^;
anger_mix（坂本龍一anger(1997)+anger(jungle live mix)+anger(2014)+bound(mpixipm1998)+山下洋輔トリオ クレイ）
![PLAYING THE ORCHESTRA 1997“f” [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/21F3FN0TEZL._SL500_.jpg "PLAYING THE ORCHESTRA 1997“f” [DVD]")
