洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧ペンネーム・敏宮龍一)によるブログ。

これをメイ曲と呼んではいけないのだろうか?→No.208なぜか津軽(弁)・その2

今月も「古めのネタ放出月間」として、ブログ休止前に書いていたけど出してないネタに若干の修正をして載せていきます。
優しい目でご覧ください(^_^;

これは、私が過去にやっていたブログで適当にやっていた、私の「iTunes」の中に入っている曲の中で何回もリピートしてしまうものを紹介していた書き込みコーナーに、私が過去に好きだった曲や「なぜカバーする人がいない!」と心の中で日夜嘆く曲などを書いていくコーナーとして復活してみたものです(^_^;

co062c54.hateblo.jp

2020年代まで、青森の津軽地方の方言(津軽弁)を含む、日本の地方で伝わる様々な方言でラップすることが流行ったことがありました。
現在も少数ではありますが、動画投稿サイトやTikTok上に方言でラップしている動画や音声をアップしている人がいるらしいです。

そこで第208回は、“方言ラップの先駆け”だと言われる、吉幾三(よし・いくぞう)さんの「俺(お)ら東京さ行ぐだ」です。
現在は、2014年に発売されたの吉幾三さんのベスト盤と2021年に発売された吉幾三さんのコンピレーションアルバムのほかに、国内外の音楽配信サービスで聴けます。

この曲は、吉幾三さんの大ヒット曲の1つで、1984年に発売された津軽弁オンリーの演歌です。*12020年代の段階では「日本語ラップの元祖」と言われています。
近年の動画投稿サイトの中では、なぜかマッシュアップ動画の人気ネタの1つになっています(私は観る勇気がないです(^_^;)・・・。

この曲の歌詞の内容は、生まれ育った「無い物尽くし」の田舎が嫌になったある津軽弁の男が東京へ移住しようと決意するというものです。
一説には、吉さんの幼少期(1960年代から1970年代)の青森県北津軽郡金木町(現・青森県五所川原市)の光景だと言われています。
ja.wikipedia.orgちなみに、1980年代前半の日本では「ラップ」自体を聞いたことがある人(または意味も知っている人)はごく僅かで、「ラッパー」も皆無でした。
日本でのラップ認知度が上がり始めたのは、(諸説ありますが、)1980年代後半に*2いとうせいこう氏や久保田利伸さんなどの一部の著名人やミュージシャンが日本語のラップを作って、テレビ番組・レコード・CD・VHSソフトなどで披露するようになってからだと言われています。

ja.wikipedia.org


話を戻します。
この歌を披露した当時のパフォーマンスのやり方(下の動画を参照。)の影響もあってか、学校の音楽の教科書に載っていてもおかしくないくらい(まだ載ったという話を聞いた事はないけれど・・・(^_^;)に有名な歌の1つとなりました。

しかし、この曲のヒットの裏側で、当時のレコード会社・テレビ局・ラジオ局には、吉さんの出身地である青森県北津軽郡金木町の住民からは「うちはそんなに田舎じゃない」と猛抗議されたり、日本中の小さな農村からも「ふざけるな!!」「オラたちの村をバカにしてるのか!?」などと凄い数のクレームが押し寄せてきたことがあるそうです・・・(-_-|;|

余談になりますが、この曲の歌詞のような感じの田舎は、2010年代以降の日本ではゼロに近いらしいですが、海外にはまだまだあるそうです・・・。

ami-go40.hatenablog.com


1984年当時のパフォーマンス動画の1つ。
俺ら東京さ行ぐだ

根強い人気があるせいなのか、2021年にあるゾンビ系ゲームの新作のプロモーション目的で、この曲の替え歌が作られたことがありました(^_^)

www.youtube.com

 

俺ら東京さ行ぐだ

俺ら東京さ行ぐだ

  • TOKUMA JAPAN COMMUNICATIONS
Amazon

*1:個人的には、「ご機嫌いかが1・2・3」が先だと思うのですが・・・。」

*2:いとうせいこう氏のラップについては、近日中に書こうと思います。

TOP