これは、私が過去にやっていたブログで適当にやっていた、私の「iTunes」の中に入っている曲の中で何回もリピートしてしまうものを紹介していた書き込みコーナーに、私が過去に好きだった曲や「なぜカバーする人がいない!」と心の中で日夜嘆く曲などを書いていくコーナーとして復活してみたものです(^_^;
今更ですが、2018年から2020年の上半期まで、日本の一部の音楽業界では*1様々なYMO結成40周年記念企画が行われていました。
これに便乗してか、1993年に話題になったあのアルバムも、再発&初のアナログ盤化しました。
そこで第118回は、“再生”YMOの「BE A SUPERMAN」です。この曲は、2020年現在、1993発売&2020年再発・アナログ盤化されたアルバム『テクノドン(TECHNODON)』と2020年発売のブルーレイ『テクノドン・イン・東京ドーム』で聞けます。
『テクノドン』というアルバムは、1993年の*2“再生”YMO企画の一環で、東芝EMI(現・ユニバーサルミュージック合同会社)からリリースされた、“再生”YMOとしては最後のスタジオアルバムであり、私がYMOと坂本龍一教授の存在を知るキッカケになった物です(^_^)
この 『テクノドン』は1993年発売以降、2回ほど廃盤と再販を繰り返しましたが、2020年にYMO結成40周年記念企画として、砂原良徳氏(※2番目の動画の右下に映っている人。)によるオリジナルアナログテープを基にした最新リマスタリングを施されて再発売されました。
話を戻します。
このアルバムに収録されている「BE A SUPERMAN」という曲は、坂本教授と幸宏さんが試作した曲を細野さんに聞かせたところ、これを気に入った細野さんが「ローランドJUPITER-8」でベースの音を加えて、曲として完成させたものだと言われています。
余談になりますが、この曲の雑学を少し・・・。
・まず、イントロの音声はアメリカのレジェンド作家・俳優のウィリアム・バロウズ氏によるものです。
・次に、*3曲中に出てくる「ごめん」という音声は、レコーディング中に記録されていた幸宏さんが謝っている音声を消去せずにそのまま利用しているからだそうです。
・そして、この曲中の女性の声は、当時ニューヨークで声楽を勉強していた*4カミヤ・ルリコという一般の日本人女性によるものです。当初、YMOのお三方は英語を日本人的に発音する日本人の女性を探していましたが、カミヤ氏の実際の英語の発音は「標準的」な英語の発音だったそうです・・・。
YMO『TECHNODON』リイシュー記念オンライン対談 Chapter-I
*1:例えば、YMO結成40周年記念サイトの開設、これまで発売されたYMOとメンバーの1980年代にリリースされたアルバムのアナログ盤とCDの再販、YMOのメンバーの子孫で音楽活動をされている方々によるYMOトリビュートライブの開催など。
*2:1993年のYMOのことを指す、ファンや関係者が使っていた俗称のようなもの。この当時、“YMO”というグループ名が権利上の関係で使用出来なかったために、“ノットワイエムオー(YMOの文字の上に×を書いたもの。)”という名義で活動していた。
*3:これがハッキリ聞こえるのは、現在ではアルバム『テクノドン』だけ。
*4:YMOのお三方が、ニューヨークでのレコーディング中によく行っていた寿司屋でアルバイトしていたところをスカウトしたという。