洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧ペンネーム・敏宮龍一)によるブログ。

これをメイ曲と呼んではいけないのだろうか?→No.229ライディーンや胸キュンだけじゃない件・その14

これは、私が過去にやっていたブログで適当にやっていた、私の「iTunes」の中に入っている曲の中で何回もリピートしてしまうものを紹介していた書き込みコーナーに、私が過去に好きだった曲や「なぜカバーする人がいない!」と心の中で日夜嘆く曲などを書いていくコーナーとして復活してみたものです(^_^;co062c54.hateblo.jp

なんでも、本日2月22日は「猫の日」でもあり、「温泉マークの日」でもあるそうです。www.itoyanagi.co.jp

それにちなんで、第229回は、温泉マークの付いたアルバムを出したことがあるYMOの「キュー(CUE)」です。www.110107.comこの曲は現在、1981年発売&2019年再発・アナログ盤化されたアルバム『BGM』と
一部の音楽配信サービスで聞けます。

この曲は、1981年に発売したアルバム『BGM』からシングルカットされた曲です。YMOの4枚目のシングル曲であり、坂本龍一教授が製作と録音に参加しなかった曲です。

ja.wikipedia.org

当時、ウルトラヴォックスの「パッショネート・リプライ」という曲からインスピレーションを受けた細野晴臣さんと高橋幸宏さんが2日で作り上げたそうです。
イントロのシーケンスパターンとバグパイプ風のシンセサイザーは細野さんの演奏によるもので、それ以外のパートは幸宏さんが担当しています。
細野さんは3人で完成させることを望んでいましたが、この当時の坂本教授はウルトラヴォックスを真似たような曲であることに反発し、意識的に録音をサボタージュしていました。
そのため、テレビやライブでのこの曲のパフォーマンスでは、坂本龍一教授がドラムを叩いていました。

この曲の歌詞には、この頃のYMOメンバーたちのギスギスしだした空気感と、幸宏さんの苦悩などが吐露されていると言われています。
頭から最後まで出てくる「Give me a cue(手掛かりが欲しい)」という歌詞や、中盤に出てくる以下の歌詞を翻訳してみると、それが分かるような気がします。

I'm sick and tired of the same old chaos
(変わり様の無い混沌はもうウンザリだ)
Must be a way to get out of this cul-de-sac
(この袋小路から抜け出す方法はある)

その後も坂本教授は、この曲を嫌っていたそうですが、2003年に発売されたYMOのベスト盤『UC YMO』のブックレットの中で、坂本教授はこの曲のことを「この曲のもつ、ポジティブさと清冽さと若さの同居は、いいですね」という感想と、「この曲は、その後のYMOの方向性を決めた点で重要」との評価しています。


1981年の音楽番組で披露された「キュー」。

www.youtube.com

1981年に開催された『ウインターライブ』で披露された「キュー」。

www.youtube.com

2015年に開催された、METAFIVEのライブで披露された「キュー」。
www.youtube.com

2008年に披露された、原田知世さんと高橋幸宏さんによる「キュー」。
www.youtube.com

2010年代後半に披露された、高野寛さんのユニット「UooB 」による「キュー」。
www.youtube.com

 

TOP