洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧ペンネーム・敏宮龍一)によるブログ。

これをメイ曲と呼んではいけないのだろうか?→No.216ライディーンや胸キュンだけじゃない件・その13

これは、私が過去にやっていたブログで適当にやっていた、私の「iTunes」の中に入っている曲の中で何回もリピートしてしまうものを紹介していた書き込みコーナーに、私が過去に好きだった曲や「なぜカバーする人がいない!」と心の中で日夜嘆く曲などを盛り込んで書いていくコーナーとして復活させてみたものです(^_^;

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今更ながら、YMOの事を取り続けていて気づいたことがあります。
それは、カバーは2度も取り上げてきたのに、肝心のオリジナルのことを取り上げていない曲があることに・・・(@o@;;

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第216回は、YMOの「リンボ(Limbo)」です。
現在は、1980年発売&2019年に再発されたアルバム『サーヴィス』と一部の音楽配信サービスで聞けます。

ちなみに、この曲が収録されているアルバム『サーヴィス』というのは、1983年10月に放送されたラジオ番組『高橋幸宏オールナイトニッポン』でYMOがゲスト出演中に、YMOのお三方が揃って“散開(=解散)”を宣言する1ヶ月前に製作されたもと言われているもので、メンバーがそれぞれ解散を前提に製作していたためなのか、“円満離婚”ムード強めなアレンジ・構成のアルバムでした。

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この曲は、このアルバムの1曲目に収録されています。

この曲のタイトルになっている「リンボ(Limbo)」には2つ意味がありますが、この曲では2つ目のほうです。

1つは、キリスト教徒(Christian)用語の「辺獄(へんごく)」の英語表現。
ちなみに辺獄とは、「天国と地獄の間にあると言われる、洗礼を受けないで死んだ子ども・異教徒・キリスト教に接する機会のなかった人などの魂が行く所」だと言われています。
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2つめは、*1拘置所」または「刑務所」を指す英語圏でのスラングの1つ。
ちなみに辞典に載っている方の英語で言うと、拘置所は「Detention house」、刑務所は「Prison」です(^_^;

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歌声と歌詞にどこか違和感があって・・・まるで、未就学児がX JAPANの「紅」を歌うくらいのギャップがあります。
少々古い表現ですが、ギャップ萌えです(^_^)
この曲の作曲は幸宏さんと細野さんで、作詞は幸宏さんと細野さんのほかに、*2ピーター・バラカン氏が関わっています。そのせいもあるのか、なかなかハードボイルドな歌詞です・・・(^_^;
特にこの曲のサビを日本語にすると、(サビだけだと独房か雑居房かはわかりませんが、)なんだか牢獄の中にいるような気になってきました・・・(-_-|;|

Here we all sit and wait in limbo
Wondering which when will the wind blow
There's a new world beyond a window
Better or worse, I'm moving out of limbo

僕たちはリンボで座って待っている
風が吹くのはいつだろう
窓の向こうに新しい世界がある
良くも悪くも僕はリンボから抜け出す

オリジナル。

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現在ではレアな、1983年の“散開”ライブの中で披露された「リンボ(音声のみ。)」。
ちなみに、ここでのドラムと歌の一部はサポートメンバーのデヴィッド・パーマー氏。

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以前も取り上げた、2006年に海外で発売され、2000年代後半の日本でも話題になったセニョール・ココナッツによるラテン系な「リンボ(音声のみ。)」。
このカバーでのサビ周辺とサビを歌っているのは幸宏さん(本物)。

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*1:ほかにも「jail」というのもあります。そういえば、前に「ジェイルライス」の事を書きましたね

*2:日本で有名なイギリス人の一人。自称ブロードキャスター。近年は、自身のSNSに「YMOのレコードを持っていませんか?」や「YMOのレコードを売っている店を知りませんか?」という、海外の日本のレコード好きの人たちからDMが届いて、対応に困っているという・・・。

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