洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧ペンネーム・敏宮龍一)によるブログ。

これをメイ曲と呼んではいけないのだろうか?→No.155ライディーンや胸キュンだけじゃない件・その8

これは、私が過去にやっていたブログで適当にやっていた、私の「iTunes」の中に入っている曲の中で何回もリピートしてしまうものを紹介していた書き込みコーナーに、私が過去に好きだった曲や「なぜカバーする人がいない!」と心の中で日夜嘆く曲などを書いていくコーナーとして復活してみたものです(^_^;

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 最近、日本のあるネットメディアで、「YMOの好きな曲ランキング」が発表されたそうですが、お構いなしにYMOの曲を取り上げていきます・・・(^_^;nlab.itmedia.co.jp

第155回は、YMOの「U.T.(ユーティー)」です。この曲は2020年現在、1981年発売&2019年再発・アナログ盤化されたアルバム『BGM』だけで聞けます。
なお、この曲とUT(ユ〇クロのTシャツ)とは一切関係ありません(^_^;

 この曲は、曲中でずっと聴こえる高橋幸宏さんの見た目からは想像できないくらいにハードパンチャーなドラムと、間奏部分での*1YMOのお三方の座談会のようなやりとりが特徴的です(一部のYMO好きのアーティストやユーチューバーの人が、この曲のYMOのお三方の座談会のようなやりとりを作品やライブでオマージュされているのを見かけますね(^_^;)。

録音当初、この曲は8ビートの曲だったそうですが、当時の細野さんがテープエコーのフィードバックをかけていった結果、現在アルバムに収録されているような感じのものになったそうです。
ちなみに、この曲の中で鳴っているピアノは、ヤマハの「アナログ・ディレイE1010」とローランドの「フランジャーSBF-325」で「アタック」を変え、EVENTIDEの「ハーモナイザーH949」を使って、実際に弾いている倍の高さの音を加えたものだそうで、YMOマニアの方曰く、Bメロの部分では「テクノポリス」のサビを彷彿させる部分が聞けると言われています。

なお、この曲のタイトルは「Ultra-Terrestrial(超地球的存在)」の略で、*2その当時日本で流通していたUFO辞典から引用されたのだそうです。
製作当時、この曲のタイトルを「E.T.」と「U.T.」のどちらにするか検討されたそうですが、結局「U.T.」のほうが採用されました。
ちなみに、「E.T.」は「Extra-Terrestrial(地球外的存在、地球外生命体)」の意味であり、あの『E.T.』が劇場公開されるのは、この翌年の1982年のことでした。
後年、細野さんはある取材で「(曲のタイトルを)『U.T』にしておいて良かったですね。」と言っていたそうです(^_^;


U.T - Yellow Magic Orchestra

ちなみに、この曲は1993年の“再生”YMOのライブで演奏される予定があって、当時会場で販売されていたパンフレットにも、そのことが記載されていましたが、結局演奏されることはありませんでした。
その理由は、当時『BGM』のレコーディングなどで使っていた機器に採用されていた規格が、1990年代には世界中から廃れていたことや、1990年代当時の日本の技術的な都合で音源自体からもサンプリングすることも不可能だったために、“再生”YMOのライブで演奏するのを断念したそうです・・・(-_-;

BGM(特典無し)

BGM(特典無し)

 
BGM(Standard Vinyl Edition)(特典無し) [Analog]

BGM(Standard Vinyl Edition)(特典無し) [Analog]

 
BGM(Collector's Vinyl Edition)(特典無し) [Analog]

BGM(Collector's Vinyl Edition)(特典無し) [Analog]

 

*1:聴いてお分かりのように、お三方の声にはエフェクトが被せられています。

*2:間奏部分でも、曲名の事を言及するような演出がある。

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