第31話:From SAT/テツローと(私にとっては涙とトラウマだらけの)新宿・その1
洋の東西を問わず、また一般市民であれ、いわゆる知識人であれ、いわゆる知識人であれ、自らに敢(あ)えて死を与える者に対して、抱かれる共通の偏見がある。それは「よっぽどどうしようもない理由があるか、狂っているか、変人であるかのどれかであり、それ以外の理由で人間がわざわざ死んだりするようなことはない」というものである。そのような偏見を打破することから始めてみよう。
出典元:『自死という生き方 覚悟して逝った哲学者』須原一秀・著。2008年。双葉社。「新葉隠 死の積極的受容と消極的受容 2章 なぜ彼らは死んだのか?」p.51~p.52
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2008年8月某日。
テツローさんの取材のために、JR代々木駅で彼と待ち合わせ。
その日の彼は、首から紐のついたメガネ(たぶん老眼鏡。)を首から提げていて、首にはコットンの白黒の市松模様のような模様のストールを巻いている。そして、ミントグリーン色のTシャツと濃い目の紺のロングのデニムパンツ、スニーカー。そして、黒のリュックサックを背負っていた。
*1金魚だらけの喫茶店で軽い昼食を取ることにした。私たちが来た時はランチタイムのピークを過ぎていたせいか、客の入りは少なかった。
注文した物を待つ間、テツローさんに葬儀社時代の話を尋ねてみる。
敏宮「確か、*2フェスで会った時に、7月まで葬儀社で働いていたと言っていましたよね?」
テツロー「そうですね。」
敏宮「葬儀社のお仕事でキツかったのって、何ですか?」
テツロー「キツくない仕事は無いですよ(笑)。勤務時間はバラバラだし、力仕事もあるし、冬は繁忙期だからクリスマスも正月も無いことが多いし、夜勤の日は亡くなった人と夜を明かすこともあるし・・・。」
敏宮「?」
テツロー「あぁ、“守衛”っていう仕事のことです。僕がいた会社では、新入社員や若い社員が(守衛を)やる決まりでした。会社の中にある安置室や葬儀会場にあるご遺体に異変が起きていないかの確認や、誰かご遺体を盗み出そうとしていないかを確認するという仕事です。僕も若い頃にやりましたが、通夜・告別式の場合は、葬儀会場の大部屋か会場近くに社用車を停め置いて、その中に男性社員何人かで車中泊しては、交代で葬儀会場や棺の見回りをしていました。」
敏宮「ご遺体の側で寝泊まりをする事はあるんですか?」
テツロー「それは無いです。亡くなった人には失礼かもしれないけど、*3亡くなった人自体が感染症の温床のようなものだから、(遺体の)側に何時間でもいたら、こっちが病気になります。あの頃の日本の葬儀屋は遺体の衛生管理という概念が定着していなかったし、*4エンバーも無かったから、いま思うと、色んな意味で怖い仕事でした・・・。」
敏宮「エンバーって、*5“エンバーミング”の事ですよね?」
テツロー「どうして知っているんですか?」
敏宮「前に、エンバーミングを題材にした少年漫画やVシネマを観たことがあって・・・。」
テツロー「そういう事を取り上げる漫画やVシネマってあるんだ(苦笑)。」
敏宮「私はまだ喪主の経験が無いので、もしよろしければ“エンバー”をしていない場合の棺の入れ方のことを教えてください。」
テツロー「“エンバーをしていない場合の棺の入れ方”・・・“納棺の手順”でいいですか?」
敏宮「・・・はい。」
テツロー「僕のいたところの場合だと、病院で亡くなった人の場合は、先に病院側で「エンジェルケア」をして、可能であれば死に装束か生前に決めていた衣服を着せてもらいます。次に、死に装束を着せた状態のご遺体を専用の担架と最期を観たご遺族を会社の霊柩車か大きい車に乗せて、葬儀社にお連れします。葬儀社に着いたら、ご遺体は会社の遺体安置施設へ運び、ご遺族と葬儀をどのようにするかを話し合います。多くは葬儀の段取りみたいなものを事前に決めていない方が多いですが、中には生前に葬儀の希望や段取りをご家族か会社の方と決めてあった方もいます。生前の内に葬儀の事を決めてある方が多いと、葬儀社としてはもっと仕事がしやすいんですけどね(笑)」
敏宮「何だか、同人誌即売会の準備の時に、(同人誌即売会の)主催者が毎度のように参加者に対して言ってきた事に似ていますね・・・。」
テツロー「え?」
敏宮「同人誌即売会の参加者の中には、即売会の日の一週間前か3日前になっても、出品する本が出来ていないという人がいるんです。私もそうでした・・・。毎度のように、(同人誌即売会の)主催者から、即売会の申込書類付きパンフの中の注意事項マンガの中で“余裕を持って準備するように”という感じの事が書いてありました(笑)。」
テツロー「やっぱり、同人誌って大変なんですか?」
敏宮「センスのある人や慣れている人には、同人誌即売会に向けて本を作る事はどうってこと無いかもしれません。でも私は何回やっても、同人誌即売会の会場や*6一般参加者たちからのプレッシャーや態度には慣れることが出来ませんでした。毎回、即売会帰りの鉄道のホームの中で泣きながら“(線路に)飛び込みたい”と思っていましたよ(苦笑)。」
テツロー「・・・つらいこと聞いちゃいましたね。すいません。」
敏宮「大丈夫ですから、お気になさらずに。私の癖みたいなものです(笑)。」
テツロー「・・・ご遺体の背丈や肩幅などを計測して、会社にある定型サイズの棺へ納めることが出来るかどうか調べます。適正サイズの棺に問題なく納められると判断したら、会社の倉庫からサイズに合った棺を出して、(棺自体に)不良がないかを確認します。もしも棺に入らない大きさだったとか、小さすぎてスペースが多くなりそうだったら、急いで専門業者にその人の身体にあったサイズの棺の製作を頼みます。その場合は、すぐに棺のサイズ変更とご遺族に請求する金額が多少変わることをご遺族に報告します。」
私「まだ(棺に)入れないんですか?」
テツロー「まだご遺体の背丈や肩幅などが確定していない状態ですからね・・・。ご遺体自体に激しい損傷があるとか、感染症で亡くなったと知らされていない限りは、いきなり棺へ入れることはしないです。それに、ご遺体というのは死亡して時間が経つと、背丈や肩幅などが徐々に変わるんです。」
敏宮「そうなんですか?」
テツロー「個体差もありますが、死後直後から緩やかに硬直が始まり、24時間から30時間くらいで硬直のピークを迎えて、その後は身体中の筋肉や筋や関節の軟骨が緩んでいきます。そのため、亡くなる前は華奢で小柄だったのに、亡くなって数時間経ったら、体格も変わって高身長になっていたとかなんてことも、よく耳にします。」
敏宮「マジですか・・・。」
テツロー「それに、葬儀社は法律で決められた時間が経つのを待たないといけないので・・・。」
敏宮「その・・・法律で決められた時間って、何ですか?」
テツロー「えっと。*7日本の法律で、亡くなってから24時間経たないと、火葬をしてはいけないというのがあるんです。そのため、死亡確認が済んだら、お住いか、専用の安置所へ運んで、24時間経つのを待ちます。そして24時間経ったら、*8棺に納めて適量のドライアイスを胸とお腹の上と首に敷き詰めて低温状態・・・つまりドライアイス漬けにします。その際に、ご遺体の身なりを微調整したり、ご遺体の宗教によっては定められた装具類などをご遺体の身体に着けたりすることもありますけど・・・。僕が若かった頃は、ご遺体はドライアイス漬けにするというのが多かったですが、近年同業他社の中には遺体をドライアイス漬けにしないで、いきなり遺体専用の冷蔵庫に入れるところもあるそうです。改めてご遺体を棺に納めて、葬儀会場へお運びしようかと思った時に、葬儀会場や火葬場の都合で待ったがかかるなんてことが時々あります。そうなった場合は季節を問わずに、棺の中にドライアイスを入れて、葬儀日時待ちかまたは火葬待ちをすることもありました。」
敏宮「待つって、どれ位・・・。」
テツロー「通常は、手続きや火葬場の予約がすんなりと行けば、2日から3日程度です。でも、火葬場の休みとか火葬場の予約の都合で、火葬を待っている人がたくさんいる場合は、3日以上になってしまうこともあります。」
敏宮「3日以上ですか・・・。その・・・腐ったりしないんですか?」
テツロー「そりゃあ・・・しますよ。ちゃんと、温度管理とかすれば問題は無いです。」
敏宮「・・・ですよね(苦笑)。子供の頃に、テレビで第一次世界大戦や第二次世界大戦や太平洋戦争で戦死した兵士の記録映像を観たことありますが、言葉にし難いことになっている方ばかり写っていました・・・。」
テツロー「あの頃は今と比べて医療技術もひどかっただろうし、戦争中だからご遺体への対処方法自体をする余裕も無かっただろうし。それに、当時の戦場の気候や環境の特性というのもあっただろうから・・・。(咳払いをする。)こういう話のときに、戦争で亡くなった人たちのことを例えに出しちゃダメだよ。あの場で亡くなった人たちが浮かばれないから・・・。」
敏宮「すいません・・・。」
テツロー「・・・通常は、手続きや火葬場の予約がすんなりと行けば、2日から3日程度です。でも、火葬場の休みとか火葬場の予約の都合で、火葬を待っている人がたくさんいる場合は3日以上になってしまうこともあります。特に、都内みたいに人が多い地域ほど火葬を待っている亡くなった人がたくさんいることもあって、民間の遺体安置施設が年々出てきていると、ネットやテレビで見たことはありますね。今のところ、3日以上待たせることはまだ少ないみたいですけど、この頃は*9ご老輩も年々増えていますから、いずれは立川市内に亡くなった人専用のホテルが建つのも出来るのも時間の問題かもしれません・・・。」
敏宮「そうですよね。*10団塊世代の人たちがもしも亡くなったら、日本は大変なことになるらしいという噂を昔から聴いたことがあります。」
テツロー「*11確かに大変なことになりそうだよね。数がね・・・。あ、僕は違うからね。(笑)。」
敏宮「分かりました(笑)。」
テツロー「そういえば僕がまだ業界にいた頃にも、あるテレビで“住宅街や小中学校の通学路に遺体マンションが建てられようとしていることに反対運動をしている住民のグループがいる”というのが放送されたことがあったんです。*12そのテレビのせいで、なぜか僕のいた会社や立川市中にある同業他社がとばっちり受けていた事がありました。会社の前にはプラカードを持った人もいたことがありました。僕のいた会社は全然関係ないことなのに・・・(苦笑)。」
敏宮「大変ですね・・・(苦笑)。」
テツロー「えっと、どこまで話したっけ?」
敏宮「・・・火葬待ちですね。」
テツロー「僕が働いていた頃は、亡くなった人は、亡くなった人のお家か遺体安置所へ運んで、火葬の日を待つのがほとんどでした。これまでは、納棺後3日以内に火葬場が使えるということが多かったので、火葬の日までに必要な量のドライアイスを詰めたり、防腐剤を用意したりという方法でどうにかなっていたんです。しかし、それ以上になる場合は冷蔵保存になりますね・・・。この数年、様々な理由でお亡くなりになる人が増えているので、地域によっては火葬場が満員で、火葬まで何日もかかるということも起きています。僕が、日本の遺体安置所で遺体の冷蔵保存が出てきているというのを知ったのは、バブルの頃だったかなと思います。ですが、冷蔵保存というのは最終手段だと僕は思います。」
敏宮「と、言いますと?」
テツロー「もしも*13冷蔵保存になった場合。亡くなった人の遺族の方の金銭的負担が増えてしまいます。それを回避するために、僕を含めた葬儀社の社員たちが色々と努力しましたし、火葬場の関係者に頭も下げたこともありました・・・。これも、亡くなった人の旅立ちに関する事が、遺族の*14しこりになってしまってはならないと考える者たちの意地みたいなものなんです。止むを得ずに、ご遺体の冷蔵保存を回避することが出来なかった事も何度かありましたが・・・。(苦笑)。」
敏宮「ご遺族のために、色々と苦労されていたんですね・・・。さっき言った“エンバー”をした遺体の場合も、冷蔵保存することがあるんですか?」
テツロー「いや“エンバー”をした人の場合は、室温に置いても問題ないとされていて、(“エンバー”をした遺体は)最長でも2週間は持つと言われていますね。まぁ、その分*15お金も掛かっていますからね・・・。」
敏宮「ほぉー・・・。」
テツロー「あ、頼んだものが来るみたい。」
→つづく・・・。
参考資料
寝台・安置・葬儀場情報「遺体安置料金の相場をズバリ!」
http://sogi-tokyo.com/2017/09/15/%E9%81%BA%E4%BD%93%E5%AE%89%E7%BD%AE%E6%96%99%E9%87%91%E3%81%AE%E7%9B%B8%E5%A0%B4%E3%82%92%E3%82%BA%E3%83%90%E3%83%AA%EF%BC%81/
小さなお葬式「病院で亡くなった場合の遺体搬送・安置方法」
https://www.osohshiki.jp/column/article/773/
NEWSポストセブン「団塊世代高齢化で多死社会のピーク到来 「平穏死」に注目」
https://www.news-postseven.com/archives/20141013_281145.html?DETAIL#:~:text=2025%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%9B%A3%E5%A1%8A%E3%81%AE%E4%B8%96%E4%BB%A3%E3%81%8C75%E6%89%8D%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E3%81%AB%E3%80%812038%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%81%AF%E6%8E%A8%E8%A8%88%E7%B4%84170%E4%B8%87%E4%BA%BA%E3%82%82%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%8C%E4%BA%A1%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E2%80%9C%E5%A4%9A%E6%AD%BB%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E2%80%9D%E3%81%AE%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%8C%E6%9D%A5%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82,%E3%80%8C%E7%97%85%E9%99%A2%E3%81%A7%E6%AD%BB%E3%81%AC%E4%BA%BA%E3%81%8C%E5%9C%A8%E5%AE%85%E6%AD%BB%E3%82%92%E4%B8%8A%E5%9B%9E%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8C1976%E5%B9%B4%E3%80%82%2040%E5%B9%B4%E5%89%8D%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AF%E5%AE%B6%E3%81%A7%E6%AD%BB%E3%81%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%81%BB%E3%81%86%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82
現代葬儀考 2035年問題―「団塊世代」の昼と夜
https://hajime-himonya.com/?page_id=173
日本葬祭アカデミー教務研究室「葬祭コラム エンバーミングとそのお値段」
https://jf-aa.jp/column/column29.html
*1:東京・代々木の長谷川ビル1階にあった、「金魚カフェ」という店のこと。2019年に閉店した。
*3:すべての亡くなった人(遺体)の中にある体液・糞尿や、ご遺体の口や鼻などから出てくる“何か”には様々な感染症の原因が残留しているという。そのため、1980年代以降の日本の葬儀社と葬祭関係者は、必ず感染症対策をした上で納棺や葬儀の準備を行っているという。そして葬儀中に、遺族や葬儀参列者の感染防止のために「どうすれば、遺族や葬儀参列者を亡くなった人(遺体)に触らせないようにするか出来るか」と、日本中の葬儀社は葬儀の度に知恵を絞り続けているらしい。
*5:薬品や技術を使って、遺体に防腐防止やダメージ修復などの処置を施すこと。土葬が基本のアメリカで始まったと言われていて、主に遺体の修復のほかに、遺体の中にある感染症を起こす様々な原因が葬儀参列者に蔓延することを防止する目的などで行われている事がある。ちなみに、日本でエンバーミングが導入されたのは1988年から。
*6:日本のヲタク用語の1つ。同人誌を買いに来た人や、コスプレをしに会場へ来た人を指す。
*7:1948(昭和23)年5月31日に日本で制定された「墓地埋葬法」という法律の第3条のこと。「他の法令に定めがない限り、死後(または死産)24時間経過してからでないと火葬をしてはならない」。この法律がある理由は、死亡確認された人がごく稀に安置中に生き返る可能性があるからだという。そのため、ほとんどの亡くなった人(遺体)は必ず1日以上、家または遺体安置施設などに置かれる。ただし、妊娠6ヶ月以下の胎児や感染症による死亡の場合は当てはまらない。
*8:ある葬儀社の動画での情報によると、亡くなった人(遺体)の防腐処置の手順・方法は、葬儀社によって多少異なるという。
*9:「ろうはい」と読む。高齢者の呼び方の一種。または、高齢者が自らをへりくだる時に使う日本語。
*10:「だんかいせだい」と読む。決して「だんこんせだい」ではない。主に、第二次世界大戦直後の1947年から1949年までに日本で生まれた人を指す俗称。1976年に堺屋太一氏が発表した小説『団塊の世代』が語源になっているという。
*11:ある週刊誌によれば、2025年になると約700万人いる団塊世代の高齢化が進むことで死亡が増え出して、2035年になると更に団塊世代の死亡が多くなることで病院ではないどこかで最期を迎える人も出てきて、2040年にはピークを迎えるらしいと言われている。
*13:民間の遺体安置所や葬儀社で遺体安置をする場合、通常安置(※室温または温度管理をした空間に遺体を置くこと。)か、遺体専用の冷蔵庫に安置するかで料金が異なっている。民間企業の遺体安置所の利用料金相場は、地域などによって異なるが、通常安置は一日・3千円から5千円前後。遺体専用の冷蔵庫での安置は一日・1万円から3万円前後だという。なお、民間企業や葬儀社で遺体安置をする場合、遺体安置利用代のほかにも、遺体を運んで来た時の料金(搬送代)が10kmの搬送につき1万円から2万円(※早朝・深夜の場合、特別料金になることがある。)と遺体保存にかかる費用(※一日・5千円から5万円前後。)のほかに、葬儀社の施設を利用する場合は「付き添い費(※葬儀社にもよるが、約5万円前後。)」や車を留め置くための料金などを請求してくることもある。
*14:ここでテツローが言っている「しこり(痼り)」とは、もめごとのあとの気まずい感じやわだかまりのこと。病気の「しこり」の事ではない。
*15:日本の場合、亡くなった人(遺体)のエンバーミングを希望する場合は、葬儀社に相談すれば、専門事業者に依頼してもらえるという。ちなみに料金の相場は遺体1体につき15万円から25万円くらいと言われているが、専門事業者や遺体の損傷度合によって多少異なるという。