洋梨とバックロールエントリー

敏宮凌一(旧・敏宮龍一)によるブログ。

ある山下テツローの場合

『ある山下テツローの場合』→第22話

立川駅南口行きのバスを待つ間。僕はパートナーに何かしてほしいかと尋ねると、「〇〇(※“彼”の名前。)さんとあの医者を殴りたい」と、力のない声でパートナーは言った。その気持ちは分からないでもないが、さすがに担当医を殴らせるわけにはいかない。殴る…

『ある山下テツローの場合』→第21話

僕は、なぜか昨日の夜のことをどうしても思い出せないでいた。 ただ今日の昼過ぎに、やるせない気だるさを全身にまとって目覚めたという事実は確認している。

『ある山下テツローの場合』→第20話

出勤早々、上司から辞令の書類を渡された。内容は、今月31日付けで退職になるというものだった。どうも会社は、癌を患っている奴にはこの業界で働き続けるのは無理だと判断したようだ・・・。

『ある山下テツローの場合』→第19.5話

ここでは、第2話から第19話までに公開した、“彼”の遺品であるUSBフラッシュメモリ内のテキストの文面で“彼”が用いていた葬祭業界の隠語と専門用語をどうやって克服したかや、ブログ公開のための編集作業中に見つかった“彼”の守秘義務違反の事を可能な限り書…

『ある山下テツローの場合』→第19話

パートナーと朝食をとる前に、病院から処方された薬をパッケージから必要な数を出しておいた。パートナーは僕が1回に飲む飲み薬の量を観て、固まっていることに気付く・・・。

『ある山下テツローの場合』→第18話

医者は僕の余命のことは教えてくれなかったが、無意識に出していた気配からすると、僕の残り時間はそう長くないのだろう。どうも、僕の体の中では“死への加速装置”が起動しているようだ・・・。

『ある山下テツローの場合』→第17話

午前のデスクワーク中。突然、腰に未体験な激痛が走り、椅子から崩れ落ちた。気が付くと、見知らぬ天井が目に入った・・・。

『ある山下テツローの場合』→第16話

相変わらず、パートナーとの冷戦状態は続いていて、この状態を解決する術が全然出てこないでいる。大人になると、すれ違いの面倒くささが複雑になっていくのか・・・。

『ある山下テツローの場合』→第15.5話

本来この「第○.5話」となっているエピソードは、『ある山下テツローの場合』の各エピソードの更なる補足情報や編集作業中のウラ話などがあった場合に掲載するものであるが、今回は、第6話から第15話までに掲載した挿絵の事について適当に書こうと思う。

『ある山下テツローの場合』→第15話

今日は休みのパートナーと朝食をとるが、パートナーは目にクマをこさえていて、何か酒臭い・・・。何でも、今月末に会社で試験があるのだという。なぜ酒臭いのかも気になるし、パートナーの健康面が心配だ。

『ある山下テツローの場合』→第14話

夜勤明けの朝。晴れていて、暑い・・・。前から気になっていたことがあったので、帰宅して着替えて(立川)駅に行く。

『ある山下テツローの場合』→第13.5話

ここまでの『ある山下テツローの場合』では、「直葬」や「家族葬」という単語が数多く出てきた。そこで、ここでは日本の火葬と「直葬」や「家族葬」について、ザックリとだが、調べてみることにした。

『ある山下テツローの場合』→第13話

(東京都)立川市の病院に31歳の男性をお迎えに行く。この亡くなった男性は総合格闘家で、最近引退して、生まれ故郷の立川市に総合格闘技道場を作ったのだが、オープンして3ヶ月経った今日の朝に、突然、道場の中で倒れてしまう。しかし、運悪く心臓に関する…

『ある山下テツローの場合』→第12話

この日は新入社員研修の一環で、大学病院で行われる病理解剖を学生たちと一緒に、30分限定で新入社員7人と一緒に見学。しかし・・・。

『ある山下テツローの場合』→第11話

パートナーと昭和記念公園へ行って、桜の中で弁当を広げている人たちを横目に、花見をしていたが、お互い途中で息が切れてしまい、休み休みの桜見物になってしまった・・・。

『ある山下テツローの場合』→第10.5話

ここでは、2008年3月25日と2008年3月31日と2008年4月2日について、補足説明を書こうと思う。

『ある山下テツローの場合』→第10話

この日は夜勤。2001年の3月に、パートナーと出かけた『日本アンデパンダン展』の中にあった、グリム童話の『寿命』という話を題材にした作品があったことを思い出していた・・・。

『ある山下テツローの場合』→第9話

この日は休み。パートナーと朝食を取る。今日も朝から晴れている。 パートナーを見送ると、(午前)10時過ぎに、気分転換のため、半年ぶりに吉祥寺へ行く・・・。

『ある山下テツローの場合』→第8話

若手の女子社員たちから、雛あられやイチゴ大福をプレゼントされる。10年くらい前までは、2月14日か15日になるとチョコをよく貰ったが、50歳になってからはチョコをプレゼントされなくなった。なぜなんだろう?別に、雛あられもイチゴ大福も嫌いではないけれ…

『ある山下テツローの場合』→第7.5話

ここでは、彼に行った取材記録の中から、彼らが朝に食べていた物のことや2008年2月22日の内容にも関係していそうな箇所を抜粋して、若干の自主規制を施して公開しようと思う。

『ある山下テツローの場合』→第7話

この日は休み。朝から無性に現実逃避したくなってしまい、通勤電車に乗って中野へ行く・・・。

『ある山下テツローの場合』→第6.5話

今回は、彼が書き残していたテキストの中にあった「行政解剖」と「葬祭ディレクター」についての事を掻い摘んで書こうと思う。

『ある山下テツローの場合』→第6話

朝からのデスクワーク中。立川市役所から、2月8日未明に発見された孤独死した人の葬儀についての相談の電話を受けるが、僕には分からないことだったので、すぐに上司へバトンタッチした・・・。

『ある山下テツローの場合』→第5.5話

今回は、序章と第1話から第5話までに掲載した挿絵の事について適当に書こうと思う。

『ある山下テツローの場合』→第5話

今日から、応援のために八王子へ通う。だが、繁忙期以外の仏具店は・・・なんか暇だ。

『ある山下テツローの場合』→第4.5話

ここでは、彼が書き残していた2008年1月20日と2008年1月25日の内容に出てくる「白木祭壇」と「生花祭壇」ついて、少々掻いつまんで書こうと思う。

『ある山下テツローの場合』→第4話

出勤すると、帰り支度中の日勤のオフィスや自社ホールの受付の女性たちがおしゃべり(愚痴?)が耳に入った。来る前にテレビのニュースで聴いていたけれど、こっちにとばっちりが来る可能性でもあるのだろうか?

『ある山下テツローの場合』→第3話

会場準備が一通り終わると、ほかのスタッフと社員に任せて、この通夜の会場誘導をするために僕と新人を連れて、路線バスに乗って立川駅北口へ行く。昼食を済ませると、Y君は駅の改札口の前、僕は“天井”の中にある、通夜会場の最寄りへ行く路線バス乗り場へ行…

『ある山下テツローの場合』→第2.5話

彼が書いていた2008年1月3日の記録の中に、医大への献体に関する内容が少しあった。そこで、ここでは献体についての事を掻いつまんで書こうと思う・・・。

『ある山下テツローの場合』→第2話

彼がこのような日記を始めたのは2008年1月2日から。キッカケは2008年当時に発売された『自死という生き方 覚悟して逝った哲学者』という一冊の本との出会いだった・・・。